主旨

今年もやります!RRチャリティ手ぬぐいプロジェクト!


毎年、夏になると始まる「RRチャリティ手ぬぐいプロジェクト」。「あれは何?」と聞かれることも増えてきたので、あらためてご説明します。

「RR」は「ロードレース」の略です。オリジナルの手ぬぐいを作るきっかけとなったのは、日本で開催される自転車の国際ロードレース「JAPAN CUP」の2010年大会でした。

当時は、ヨーロッパの大きなレースで活躍する選手が日本で走る機会は少なく、スター選手が多かった「カチューシャ」というチームが初来日するのは、日本のファンにとって大興奮するできごとでした。そこで、「カチューシャ」を応援しようと、有志が集まり、オリジナルの手ぬぐいを作ったのです。

そして、翌年の2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。ロードレースファンがTwitterで「私たちにも何かできることはないか?」と相談しているときに、思いついたのがオリジナルの手ぬぐいを作ることでした。チャリティとして販売し、その売上げを寄付しようと考えたのです。JAPAN CUPのために作った手ぬぐいが好評だったことから、その手法が役に立ちました。

始めたときは、毎年、続くとは思わず、「とにかくやってみよう!」という気持ちだけでした。

デザインを楽しみに買って下さる方たちを始め、チャリティの意図を汲んで宣伝してくださる方たち、デザインを担当しているテキスタイルデザイナーのおくたまきさん、集計や発送を手伝ってくれている友人たち、そして制作をお願いしている戸田屋商店さんと、人の輪が広がり、2019年で9回目になりました。

寄付先は、スタート時から、「あしなが育英会」「東日本大震災遺児への支援」にしています。

東日本大震災以降、全国で大きな災害が頻繁に起こるようになり、他の被災地支援への変更も考えたことがあるのですが、東日本大震災ほど、被害が甚大な災害はありませんでした。また、子どもの成長をサポートするには、長期的な支援が必要です。

復興地以外の場所に住んでいると、3月11日前後以外は、東日本大震災に関心を寄せることも少なくなってしまいました。ささやかな支援ですが、寄付を通じて、子どもたちに「応援しているから」という気持ちを伝えられればと考えています。

毎年、プロジェクトを始めるときは、オリジナルの手ぬぐいを作る最低ロットである100枚のご注文が集まるのか、ドキドキしながら受付を開始しています。でも、終わってみると、いつも100枚を大きく上回るお申し込みをいただくことができています。その1枚1枚のお申し込みに、復興地の子どもたちを思うみなさまの気持ちが込められているのだと、本当に胸がいっぱいになります。

手ぬぐいを買って下さった方たちから、「今年はやらないの?」と聞かれたり、そろそろと活動を始めると、「待ってました!」と言っていただくことが、スタッフの励みにもなっています。

そんな手作り感いっぱいの小さなプロジェクトですが、これからもご支援いただければと思います。


【チャリティの仕組み】

1)その年の手ぬぐいデザインを発表し、ネット経由でのお申し込みを期間限定で開始します。手ぬぐいは受注生産です。お申し込みのあった枚数を作ります。

2)お申し込み枚数の代金(1枚1500円)とレターパックライトの送料(370円)を前払いでお支払いただきます。お申し込み枚数が8枚以上の場合は、レターパック(520円)になります。ご希望があれば、ゆうパックでの発送も可能です。10月以降の発送になるため、消費税10%で計算しています。

3)発注数がまとまったところで、戸田屋商店さんに染めの作業に入っていただきます。そのため、ご注文からできあがりまで、1カ月ほどのお時間がかかります

4)戸田屋商店さんから手ぬぐいが納品され次第、みなさまのお手元に発送いたします。


★手ぬぐいの仕立ては、伝統染めにこだわりのある老舗戸田屋商店さんにお願いしています。戸田屋商店さんの手ぬぐいは、1枚1枚手染めのため、風合いと味わいが素晴らしく、使い込むほど生地がやわらかくなり、肌触りがよくなります。

★チャリティ販売の価格は、1枚1500円です。この中から、制作にかかった原価と発送にかかる必要経費を差し引いた金額をすべてあしなが育英会に寄付します。1枚600〜700円の寄付額を目標にしています。



今年も、たくさんのご注文をお待ちしております。



【過去のデザイン】
毎年、東北6県の花や木、民芸品などがモチーフになったり、東北をイメージしたデザインにしています。

2018年版


2017年版


2016年版

2015年版
2014年版
2013年版
2012年版
2011年版


[番外]カチューシャ応援手ぬぐい(2010年)